Contents
セキセイインコのペレット、与える量はどれくらいがいい?
小鳥の専門のクリニックで伺ったところ、何グラムという明確な数字は返ってきませんでした。要は、セキセイインコさんの適正体重が維持できる量でいいということです。
セキセイインコさんの喰いつき具合もあります。特にシード食からペレットへの切り替えであれば、数粒から始めてみてはいかがでしょうか。我が家はそうしています。
我が家のセキセイインコさんは、元々シード食からスタートしているので、完全にペレットには切り替えられていません。なぜなら、セキセイインコさんにも味の嗜好があり、好き嫌いがあるからです。
セキセイインコさんにも食べ物の好き嫌いがある
セキセイインコさんのペレットの存在を知ったのは、小鳥のクリニックで勧められたのがきっかけです。
初めてセキセイインコさんを飼った私の頭の中には、ご飯=シード、だったものですから全くペレットの存在を知りませんでした。
セキセイインコさんのペレットとは、犬や猫さんたちが食べている、いわゆる
鳥さんの「カリカリ」。
必要な栄養素がバランスよく配合されているので、クリニックの獣医師もおすすめするのです。
ただ・・・、鳥さんにしてみれば美味しくないそうです。
例えばある日突然、毎日、ご飯にお味噌汁、お肉やお魚や野菜のおかずが並んだ食卓だったのが
あなたの健康が大切だから今日からこれね、とカロリーメイトみたいなものがお皿に置かれ、それだけでご飯終了・・・、となったら、やっぱり、なんじゃこれは?みたいな戸惑いも生まれると思うのですよね。
セキセイインコさんも同じで、やっぱり慣れ親しんだ食卓の風景があり味があり、人間にも食事に好き嫌いがあるように、鳥さんにも好き嫌いがあるのです。
不味いとはいえ、それでも、やっぱり、少しでバランスがとれた食事で健康で元気で長生きしてほしいと思うのが飼い主心。
小鳥のクリニックで勧められた切り替え方法は、まずペレットを潰して粉々にし今までの食べていたシードのご飯に振りかける、というものでした。
我が家のセキセイインコさんも早速チャレンジしてもらいましたが、まぁ見事にその粉々のペレットをよけてシードだけ召し上がっていました。
まるでピーマンが大嫌いなお子さんが、どんなに細かくしたピーマンも見つけてしまうよう(笑)
1ヶ月ほど試しましたが、残念ながら食べてもらえませんでした。我が家のセキセイインコさんが3、4歳の元気なさかりの頃のお話です。
ペレット、2度目のチャレンジ
それからしばらくはシード食とヨード剤で持病の甲状腺の症状も出なく元気に過ごしていました、が。
8歳8ヶ月の頃、少し体調を崩し、ホルモン剤や抗生物質を投与した時期があり、治療後に、また、ペレットのことが頭をよぎりをチャレンジしました。
我が家のセキセイインコさんは、通常大きさのペレットを噛むのが苦手です。興味を持って口に運んでも噛もうとした瞬間、びゅーーーーんと口から飛び出ることも。
また、ペレットの匂いも様々。ドックフード的な匂いがするのもありますし、匂いが嫌でそばによらないものもあります。
やっとこさ、ペットショップで小さな粒のセキセイインコさんのペレットを見つけた時は感無量でした。
匂いもさほどキツくないので、パクっ!カリッ!と、ようやくペレットを砕くことなく、そのまま食べてくれるものに出会えました!
が、その後くしゃみ連発 、鼻水を出しちゃって。どうも、我が家のセキセイインコさんの体質に合わないペレットだったようで断念しました。
それでも、やっぱりペレットが気になります。そんな時、とりきち横丁札幌店で出会いがありました。
おすすめペレット!ベルギー産ペレット ヴァルセルラガ社 ヌトゥリバード B14
店舗の冷蔵庫にペレットはありました。小分けで50gで1袋。お試しで買うには、なかなかも量ですが思い切って購入しました。匂いはフルーティ。私的には小さい頃の水風邪薬を思い出す香りです(笑)
セキセイインコさんとペレットとのファーストコンタクトはカラフルさと匂いにやや警戒モード。もともと、我が家のセキセイインコさんは慎重派なので見守ります。
興味はあるようで、程なく口にしましたが、やはりお口からポロリ。そこで数粒を砕いてあげてみると、すんなりと食べてくれました!おぉぉぉ奇跡!
でもまだ油断はできません。お口に入れることができても、くしゃみ鼻水が出てしまうかもしれないからです。しばらく、ドキドキしながら観察しておりましたら、な、な、なんと、出ない!くしゃみも鼻水も出ない!
ば、ばんざーーーーーい!でございます。やっとやっと、我が家のセキセイインコさんのお気に召すペレットに巡り会えました。しかし、たくさんは食べたがりません。数粒分です。それでも、食べてくれるだけ良しとします。
昔、食べなかったペレットに再チャレンジ!
ペレットを食べてくれたので、「もしかしたらクリニックでオススメされたけれど若い頃に食べてくれなかったペレットを今なら少し食べてくれるのでは?」
と、淡い期待が立ち込め、小鳥のクリニックにビタミン剤を処方していただきに行った時お試し用のペレットを分けていただきました。こちらは、ハリソン社のもの。
ベルギー産ペレット ヴァルセルラガ社 ヌトゥリバード B14と一緒に潰して与えてみると、な、なんと!こちらもパクリ!と食べてくれました!もちろん、1,2粒分ですが。
この時セキセイインコさんの年齢は9歳の後半。10歳を目前に、やっとこさ口に運んでもらえるペレットが見つかって安堵しました。
ペレットを無理に食べさせない
それから、私がお休みの日は、セキセイインコさんの朝ご飯に 8〜10粒、潰したペレットをまず食べてもらいます。一口、二口入れると、ふいっと離れてしまうので、また呼んで一口二口。
それを繰り返していると、呼んでも食べなくなるので、そこにいつも食べているシードを追加して本格的な朝食のスタートとなります。やはり、腹ペコの朝が口に運んでくれる回数が多いです。
最近は夜の体重測定の際に、潰したペレットを用意するのですが、ほんの一口で終わり。シードがいい!と抗議されます。
ペレットを食べなくても、諦めずに
昔食べなかったペレットも、もしかしたら、今なら食べてくれる可能性があります。人間も昔は食べられなかった食材やメニューが、大人になったら食べられるようになった!みたいな。
ペレットはバランス食、完全栄養食ですから、やっぱり食べられないより、食べられた方が、いざ病気になった時や、体力が必要な時に心強い味方フードの一つになると思います。
根気よく諦めず、もちろんセキセイインコさんの気持ちを一番に大事にして、これからもペレットを少しずつでも食べてもらえたらと思います。
あなたのセキセイインコさんもピッタリのペレットに出逢えますように。